159人のうち43人が前へ行き、1級の山頂は緑と水玉が争った
アルムニェーカルは地中海に面した町で、コースは最初の15kmほどが平坦です。旗が振られてすぐ、ドメン・ノヴァク、エンゾ・パレニ、アスビョルン・ヘレモーセ、ファビオ・ファンデンボッセの4人が出ていきました。登りを得意にしない4人が、坂が始まる前の走りやすいうちに動いた形です。
道が上を向いたのは17km地点から。1級アルト・デ・ラ・バンタ・デ・ラ・セバダ、14.1kmで平均5.1%の坂です。ここで集団が壊れ、4人はのみ込まれ、代わりに前へ出た人数が最終的に43人になりました。
山頂を先に越えた選手から順に、山岳賞のポイントが配られます。最初に越えたのはワウト・ファンアールトで10点。2番手が山岳賞の水玉ジャージを着るサンティアゴ・ブイトラゴで6点、3番手のロレンツォ・フォルトゥナートが4点。1番に山を越えたファンアールトが着ているのは、水玉ではなくポイント賞の緑です。スプリントで稼ぐはずの選手が、山のポイントまで取りにきています。
43人には総合7位のマティアス・スケルモースもいました。総合首位の赤いジャージを着るエンリク・マスとは7分42秒差。マスのチーム、モビスターとしては放っておけない相手です。とはいえ、43人をまとめて追える力はどのチームにもありません。逃げと集団の差は、4分を超えました。
この坂で、総合上位の選手がひとり消えています。9位のグレゴール・ミュールベルガー。落車し、いちど乗り直したものの、そのまま走り続けることはできませんでした。総合3位のフェリックス・ガルにとっては、山で頼りにしてきた味方です。
🔰 初心者向けメモ: 逃げが大きすぎると、逃げは回らなくなる
逃げは人数が多いほど強い、とは限りません。この日の43人は、決まった直後から割れ続けました。
理由は単純で、43人の目的がばらばらだからです。ステージ優勝を狙う選手、総合順位を上げたい選手、山岳ポイントだけ取りに来た選手、エースの前で待機する選手。先頭交代を回すには全員が「このまま逃げ切りたい」で一致している必要がありますが、43人だとまず一致しません。
だから大きな逃げは、たいてい途中で自分から分裂します。この日も上りのたびに前が割れ、下りでまた合流し、また割れました。追う集団から見れば、放っておけば勝手に小さくなっていく相手でもあります。
出典:Cyclingnews ライブ(最初に出た4人、1級の手前で30人ほどが抜けたこと、スケルモースの合流と7分42秒差、ミュールベルガーの落車) ↗ラ・ブエルタ公式 ステージ13ランキング(1級アルト・デ・ラ・バンタ・デ・ラ・セバダの山岳ポイント: ファンアールト10点・ブイトラゴ6点・フォルトゥナート4点) ↗ラ・ブエルタ公式レポート: Van Aert rules an attacking festival(逃げが43人だったこと、最後の上りに入る時点で集団と4分50秒差だったこと) ↗J SPORTS: ブエルタ・ア・エスパーニャ2026 第13ステージ/コース(獲得標高3,410m) ↗